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2008年8月 4日 (月曜日)

ドバイで犬と暮らすということ

ドバイはイスラム教を国教とするアラブ首長国連邦にありながらも,他の首長国や
湾岸諸国と比較すると,イスラム色があまり強くありません。
気候の厳しさは別として,ともすると中東に暮らしていることを忘れてしまいそうです。

ドバイにはJebel Ali Free Zoneと呼ばれるJebel Ali地区に位置する経済特区が存在し,
域内の商業を活発にするために,企業に対してあらゆる優遇税制が実施されています。
その性質から外国企業や資本の進出を多大に促進しています。

そんな理由から,中東における金融・物流の一大拠点となっているドバイには,
外国企業の駐在員が家族や犬を連れて来ているといった感じです。

ですので,Jebel Ali Free Zoneを有するドバイには他の首長国や湾岸諸国と比べて
飼育されている犬の数が多いのです。

と,いってもやはりドバイはイスラム世界にある都市なのです。
ドバイであっても,パブリックスペースのほとんどが犬の散歩禁止です。

Cimg0840

場所によっては犬を連れて歩いていると「ここはパブリックスペースだから歩かせるな」
と道でポリスに注意されたり,ムスリムおやじに「あっちに行け」と威嚇されたり,
怖がられたり,奇異の目で見られたりすることも。

なぜなら,犬はイスラム教の教えでは不浄な動物であり,ムスリムさんの多くが
好き嫌いのレベルではなく,宗教上どうしても受け入れがたい動物なのです。

そんな犬事情を踏まえて,

この1週間で珍しく犬の話題が2件もGulf Newsの記事になっていました。

まず1件目は7月31日の記事。
Saudi Arabia bans sale of pet dogs and cats
サウジアラビアで犬猫の販売禁止令

何がびっくりしたって,サウジで犬を飼ってる人がいるんだ。って事ですね。
なんてったて,イスラム教の総本山だし。
そして,サウジの女性は家族や夫以外の男性と同席するようなことは決して無い
はずなのに,ナンパされる機会があるんだ~。とか,
おまけに,サウジの女性は外出の際には全身を黒い衣装とベール覆ってしまうので,
顔はもちろんどんな女性かさぱーりわからないのに,それでもナンパしちゃうんだ~。
とか。

この件についてはぱぱさんがBlogで書いているのでそちらで。
http://enjoydubai.exblog.jp/8759015/

2件目は8月3日,Gulf News本日の記事。
UAE to impose Dh20,000 fine for animal cruelty
UAEでは動物に対する残酷な行為に対して20,000Dhsの罰金を課すことになりました。

Photo_2 

書いてあることは至極当たり前のことなのですが,犬が受け入れられにくい社会の中で
法律上きちんと動物虐待に対すする罰則が決められた事はとてもいいことだと思います。

ドバイは8割以上が外国人の出稼ぎ社会です。
外国企業の駐在員の出入国は激しく,長くドバイに暮らしている人も少なくないのですが,
短いと2~3年くらいで本国へ帰っていきます。

そんな中,ドバイに犬を置き去りにする人がいたりするのです。
ドバイでは犬猫のLostも多いのですが,Foundも多いのです。
Foundが発生する原因はもちろん迷子もあるのですが,いわゆる捨て犬という現実。

実際の例として,

某自動車会社の社長がドバイで犬を買って会社で飼っていたのですが,
その社長が帰国となり,その犬は会社に置き去りにされました。

ジュメイラ・ビーチ・レジデンスではもともと犬の飼育は禁止となっていたようですが,
「犬を追い出せ」という話になり,多くの犬が行き場を失っていると聞きます。
この話については,契約上禁止事項になっていた犬を飼育していたことも問題です。
ドバイといえども,レジデンスのオーナーがアラブ人だったりすると犬の飼育が禁止されて
いる場合が多いのです。

可愛いだけで犬を買って,本国へ帰るので捨てて帰るなんて酷すぎます。
契約上は犬の飼育禁止だけど,お隣さんも飼ってるから,まぁいいや。
ではあまりにも安易すぎます。

我が家はこなつにとって良い環境を求めて2回引っ越しをしています。
ドバイに来た時から日本へ帰る準備を始めています。

飼ったからには,命に対する責任はきちんと取っていただきたいと思います。

Dsc_5009

ドバイは他の首長国や湾岸諸国に比べれば,まだ犬が住みやすい場所だと思います。
しかし,日本やヨーロッパの国々のように犬が住みやすい社会構造ではないのです。

宗教上の理由から,犬が住みやすい社会に育つことはないのかもしれませんが,
今回のように,少しづつでも公的な取り組みがされてくといいなぁ。

と,こなつののんきな寝顔を見ながら,そんなことを考えさせられた日でした。

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コメント

今朝インターネットをチェックしていたらこの話題がやはり取り出されていたので、ドバイではどうなんだろうなーってちょうど気になっていた所でした。というのも、犬猫の売買禁止に付いてというより、公共の場所で散歩が禁止っていう事が大々的にとりだされていましたので、、でも,以前からだったんですねdespair しかし、公共の場で散歩禁止って言うのは、いったいどこに行けって事なんでしょうか?こなつちゃん、がんばれ!応援してます。

投稿: アコ | 2008年8月 4日 (月曜日) 11:12

Re.アコさん

ありがとうございます。
サウジの例はかなり極端な事例ですね。
ドバイはそこまで厳しくはありません。
我が家のあるあたりはドバイの郊外で,欧米人が多く住むところです。
散歩は何の不自由もありませんし,小さいながらに庭もあるので,
日本より快適かもしれません。
さすがにOld Dubaiと呼ばれるあたりは犬の散歩は厳しいですね。
何が厳しいって,「それは何だ」とか「それはいくらだ」とか
じーーーーーっと見つめられたり,「しっ,しっ」てされたり。
気にしなきゃいいんですけど,無視できる数ではないというか。

投稿: こなまま | 2008年8月 5日 (火曜日) 21:57

私も近々日本よりパグを連れてこようと思っています。
(エミレーツではパグは駄目だそうで、仕方なく香港経由のキャセイにて予定してます)
ところでドバイの動物病院事情はどうなんでしょうか?
もし何か知っておられたら教えていただけませんか?

投稿: Kuro | 2008年8月13日 (水曜日) 02:21

Re.Kuroさん

こんにちは。初めまして。

ドバイの動物病院事情ということですが,特に日本と変わりはないと思います。
狂犬病の予防注射や5種混合ワクチンなども受けられます。
こなつがお世話になっている病院はイギリス系の動物病院で,
Dr.もイギリス人です。
ただ,かなり混み合っていますので,受診の際には早目の予約が必要です。
緊急時は24時間Emergency Serviceで対応していただけます。
詳しくは病院のHPで確認してみてください。
The Veterinary Hospital
http://www.vet-hosp.com/

投稿: こなまま | 2008年8月13日 (水曜日) 21:25

猫の傷の治療のためこちらの動物病院に行ってきました。受付の若い白人お姉さんの態度の悪さに絶句してしまいました。ドクターはやさしそうな方でしたが、ただ料金などの説明もなく、必要だからと血液検査や慢性腎不全のための透析治療など、お願いした傷の治療以外の治療が施され、二日半の治療で10万円以上の請求をされました。日本のように費用についての説明がないようなので、利用される時は治療内容や費用についてはっきり前もって伝えた方がよさそうです。

投稿: neko | 2008年9月 3日 (水曜日) 22:26

Re.nekoさん

情報提供ありがとうございます。

ドバイに来てからなにかと病院通いが多いこなつですが,
我が家では特に不必要と思われる治療はされたことがなく,
法外な治療費を請求されたことも今のところはありません。
確かに受付嬢はお客さん(?)とよくトラブルをおこしているようですね。

また何か犬猫に関する情報ありましたら,ご提供いただけると
嬉しいです。

投稿: こなまま | 2008年9月 3日 (水曜日) 23:49

この夏に愛犬チワワを連れてドバイに行く予定です。
犬を連れての渡航も初めてで、いろいろ調べています。
そんな中このブログに出会いました。
大変参考になっています。

主人はご主人のブログかな?を見つけ、
検疫を2回受けたことが結果的に正解…というところが
とても気になって心配しています。
なぜその必要というか、したほうが良かったのか教えていただけると
嬉しいです。

投稿: | 2012年3月29日 (木曜日) 14:58

すみません。先ほど名前を入れずに送信してしまいました。
よろしくお願いします。

投稿: Anne | 2012年3月29日 (木曜日) 15:00

Re. Annさん

こんにちは。お返事がすっかり遅くなってすみません。
近頃,あんまりBlog をチェックしていなくて,気付くのが遅れました。

渡航する際の検疫にはいろいろ気を使いますね。わかります。
こなつとドバイ入りするときには,書類の不備はないだろうか?
検疫は問題なく通過できるだろうか?入国できなかったらどうしよう?
とか。いろいろ心配しました。

日本からドバイに行くには,実はそんなに難しいことはないのですよ。
ドバイというか,UAEは入国前の180日間待機は必要ないので,
書類の不備さえなければ案外すんなり入れるようです。
とはいえ,我が家の入国手続きの全てはDKCのサポートに頼りましたが。

しかし帰国する場合は,日本側に事前の180日間待機が必要になりますよね。
帰国する日がはっきりしていていれば,6か月以上の余裕を見込んで,
ドバイで狂犬病の抗体価検査をすればいいのです。この検査はドバイでもできます。
(諸事情により,結果が出るまでに2~3週間はかかりますけどw)

検疫2回というのは,多分この狂犬病の抗体価検査のことだと思うのですが・・

抗体価検査の有効期間は2年間なので,できるだけ無効の空白作らない方がいいかな?
という我が家の方針でこなつの場合は,
ドバイに行く前に日本で抗体価検査を受けていきました。
なぜなら中東という土地柄から,いつ何時帰国命令が出されるかわからないし。
(ま・そんな危機感を感じたことはありませんでしたがw)
結局のところドバイで3年暮らしましたので,日本で検査してから
1年10か月過ぎた頃に,ドバイの動物病院で抗体価検査をしましたよ。

抗体価検査から日本入国まで,180日以上の時間が経過していないと,
成田や関空の検疫所で不足時間を過ごすことになってしまいますから。

検疫そのものは,出入国の時に必要な回数しかしてませんよ。

投稿: こなまま | 2012年3月31日 (土曜日) 11:24

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